What is KYOTO BIZARRE 京都ビザール とはなにか
『京都ビザール』は、80年代末にバーニングマンへ行ったある編集者が、サンフランシスコの古本屋へ立ち寄ったことに端を発する。「ネコのおしっこの匂いがした」というゴミ屋敷のような本棚に、セール品として一冊の本が転がっていた。その本の名は『SANFRANCISCO BIZARRE(サンフランシスコ・ビザール)』。
「BIZARRE(ビザール)」とは、「奇怪な」「とっぴな」「不可解な」といった意味をもつ。サンフランシスコの名だたる観光名所を差し置き、厨房を通らないと入店できない中華料理店やうんこ博物館、殺人現場になったステーキ屋、LSDを開発した人の自宅など、不可解な場所や事柄を雑多にまとめた奇書(ガイドブック)だった。
京都もまた、そこかしこに“ビザール”が眠る。あまりに長い歴史、濃くなり過ぎた人間関係やしきたり。史跡だらけの盆地をゆりかごに、ヨソの地域にはない都市伝説、遺跡、人物伝が絶え間なく生まれてきた。そんな京都のビザールなものを通じて、京都という都市のまだ知られていない様相を掘り起こし、都市を楽しむもう一つの目を開くためのビザールツーリズムを提案する。
懺悔の書としての「京都ビザール」
本書は、京都のガイドブックに関わった編集者の功罪についての「懺悔の書」でもある。都市のなかの“ビザール”に着目することで、これまでの観光情報誌には捉えられなかった京都の“エッジ”を掘り起こすことで、必要以上の観光化と情報化に一矢報いる試みでもある。
2024年4月中旬ごろ 発売予定

KYOTO BIZARRE
京都ビザール
- A5サイズ/128ページ/フルカラー
序章「序文 京都ビザール」/ 海外の眼/念/ 【ビザールな人】堀宗凡/路上の文字と看板/複雑な道、という人格/【ビザールな人】今貂子/オバツー/水無月/【ビザールな人】オオヤミノル/エクストリーム、豆/小商というポリシー 京都的な商売のかたち/【ビザールな人】奥祐斉/石石石/屋台と路上文化/【ビザールな人】古代人など
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